ちょっと気になるメール・その2
T.Oさん(16才、男)からの厳しいご批判のメールです。
【HP見ました】 (99/9/25 T.Oさん [16才、男] より)

 こんばんは。 HP見させてもらいました。
 このHPの内容にとても疑問に思うことがあります。

 1つは外国人の方の目についてなのですが、あの目は鼻筋の高さと眉の位置の低さによって目の位置が顔の奥によるようなかたちになり、自然と瞼が折り曲げられるのではないかと思っています。 つまり彫りの深さに他ならないと思います。
 たしかに瞼の脂肪をとれば、眉の下あたりが窪んで、グッとにらみつけるように眉毛を下におろせば、外国人ばりの二重になりますが、それを維持するのは困難ですし、とても年寄りくさくなってしまいます。 つまり日本人の輪郭では無理ということです。

 それとまぶたの脂肪をとる練習方法なのですが、あんなことをして目の筋肉を酷使していると視力にも影響がでてきます。 現に芸能人の人やモデルさんは仕事柄目を見開いてるので、視力が落ちるそうです。
 それに一重の人は、それでなくてもまつ毛が下に向かって生えているのに、無理矢理見開いたり、上目遣いをしていると、まつげが目に刺さることがあります。
 目の脂肪は目を酷使するまたは年をとれば自然にとれます。 それでも二重にならない人はいくらでもいますしならない人もいます。
 効果が分からないことをするよりは、まだアイライナーなどで二重の癖をつけるように努力したほうがいいと思います。


 2つ目はおなかについてです。
 おなかをひっこめることはいいことかもしれませんが、息を吸うときにお腹を引っ込めるというのはおかしいのではないのでしょうか?
 息を吸うときにお腹を引っ込めればどうしても胸式呼吸になってしまいます。 ご存じかと思いますが、人間にとって腹式呼吸が一番理想で、エネルギー消費量も高いので、ダイエット方法にも利用されるほどです。 それをどうして胸式にしなければいけないのでしょうか?
 胸式呼吸をしているとどうしても腹斜筋が弱くなって、お腹の横に脂肪がつきやすくなります。 姿勢も悪くなり百害あって一利なしといったところです。
 息を吐くときにお腹に力をいれてへこませ、腹筋を中心によせて上に押し上げるような感じで空気を絞り出すします。 すると力をゆるめれば自然にお腹に空気が入ってきます。
 これはいわゆる歌手の人たちの呼吸法で腹直筋、背筋、腹斜筋を使うので、お腹全体を鍛えてなおかつ肺活量も上げられます。 お腹の脂肪をとるには腹筋を鍛えるのはもとより、背筋、腹斜筋も大事です。
 僕はあまりお腹をへこませることにこだわるよりは、ちゃんとした呼吸法を自然に身につけるほうがいいと思います。


 以上長々と失礼きわまりない文を書きましたが、僕はこのHPを見たとき、身長法 (DNA法とかいって背を伸ばすよく宣伝しているやつ) や美顔法 (トレーニングで二重にする、鼻が高くなると宣伝しているやつ) と同じような印象を受けました。 (とくにこの{意志の力が肉体を変える}ってとこ)

 僕は何か身体的な悩みがあればまず徹底的に調べます。 (一時期体重が58キロになったのでダイエットに筋トレとランニングをしていましたが、体重は1キロ落とすのにおよそ7000キロカロリーが必要と知り、効果の高い水泳をするようになりました。 顔やせなどもしていましたが、顔の肉は歯並びと顎の力がほとんどの原因と知り、歯科矯正したら見事に小顔になりました)

 あなたのHPには、自分の考え、つまり根拠がないものに理屈をいろいろつけてそれらしくしている話題が多いじゃないですか。 (正しいものもありますが....)
 その内容を見てその通りに実践する人がいるわけじゃないですか。 なら、その間違いを指摘する人がいてもいいんじゃないでしょうか?

 まだいろいろ書きたいのですがもう時間的に限界なので...
 それでは。
(なんか文がめちゃくちゃですいません)

匿名希望T.O 男 16才 
返信


T.Oさん、こんにちは。
「かんたん!筋肉緊張ダイエット」管理人の Tarchan です。

  Sat, 25 Sep 1999 04:29:50 +0900 の
   【HP見ました】
  に関するメールにお答えします。


 ホームページを見てくださってどうもありがとうございます。
 鋭いご批判の連続で、わたしも文字通り 「身の引き締まる」 思いが致しました。
 とくに、お腹についてのご指摘はこちらもハッとするものでした。

 もちろん、あなたのご批判にすべて賛同するわけではありません。
 それでは以下にT.O さんの疑問に順に追って答えていきたいと思います。


> こんばんは
> HP見させてもらいました
> このHPの内容にとても疑問に思うことがあります。
> 1つは外国人の方の目についてなのですが、
> あの目は鼻筋の高さと眉の位置の低さによって
> 目の位置が顔の奥によるようなかたちになり、
> 自然と瞼が折り曲げられるのではないかと思っています。
> つまり彫りの深さに他ならないと思います。
> たしかに瞼の脂肪をとれば、
> 眉の下あたりが窪んでグッとにらみつけるように、
> 眉毛を下におろせば外国人ばりの二重になりますが、
> それを維持するのは困難ですしとても年寄りくさくなってしまいます。
> つまり日本人の輪郭では無理ということです。
> それとまぶたの脂肪をとる練習方法なのですが、
> あんなことをして目の筋肉を酷使していると視力にも影響がでてきます。
> 現に芸能人の人やモデルさんは仕事柄目を見開いてるので、
> 視力が落ちるそうです。
> それに一重の人はそれでなくてもまつげが下に向かって生えているのに、
> 無理矢理見開いたり、上目遣いをしていると、
> まつげが目に刺さることがあります。
> 目の脂肪は目を酷使するまたは年をとれば自然にとれます。
> それでも二重にならない人はいくらでもいますしならない人もいます。
> 効果が分からないことをするよりは、まだアイライナーなどで
> 二重の癖をつけるように努力したほうがいいと思います。


 わたしが「まぶた編」で述べているようなやり方は、こうすれば必ず二重になる、というような方法ではないことは確かです。
 特にまぶたの場合、他の部分のように筋肉の緊張力と脂肪の付き具合という、明確な原理では説明できない部分であるだけに、わたし自身が 「こうすればこういう結果になるのでは?」 という手探り状態から実践せざるをえないところが最大の難点です。

 しかしまず最初にお断りしておかなければならないことは、この方法は、かつて腫れぼったいまぶたの持ち主だったわたしが、自分の実体験を元に考え出した方法であるということです。 そして、その効果は確実に出ています。
 そしてそこから引き出された結論は、「一重の人と二重の人とでは、まぶたの動かし方に違いがある」ということでした。

 ちなみにあなたの言うとおり、

> それに一重の人はそれでなくてもまつげが下に向かって生えているのに、
> 無理矢理見開いたり、上目遣いをしていると、
> まつげが目に刺さることがあります。

ということがあります。 このことはなによりも、かつて腫れぼったいまぶたの持ち主だったわたしが一番よく知っています。
 しかし、痛くなった時にはまゆを上にあげ、まばたきを数回繰り返した後に時間を置いてふたたび実行するなどの工夫を重ねた結果、きれいな二重とはいきませんが、うっすらと線が入るようになり、極端な視力の低下も起こることなく、今日にいたっています。

 たしかに、アイライナーなどでは効果はすぐに体験できますが、その効果が長続きすることはありません。 なぜなら、まぶたの使い方がまったく変わっていないのに、器具によって無理矢理二重にしているわけですから。

 このことは常態変換法の本質に関わる問題といっていいでしょう。
 わたしの方法は「ひとはもともと自分自身の意志によって肉体を変える力を持っている」という基本理念に貫かれています。
 それゆえ、まぶたについていえば、二重の人とそうでない人の違いは何かを徹底的に模索し、決して安易な美容整形や器具に頼ることなく、どんな方法でも 「効果がわからないような方法」 として片づけてしまうのではなく、まず実践してみること、そして難点があれば修正し、そこから新たな可能性を導き出す、ということで理論を確実なものにしていく、これがわたしのダイエットに対する基本方針なのです。

 ただ、わたしの方法がすべての人に共通に視力低下などの危険性がない、と言い切れるかどうかは疑問です。
 今後はHPにそのことについてのお断りのメッセージを載せておいた方がいいかもしれないと考えております。


> 2つ目はおなかについてです。
> おなかをひっこめることはいいことかもしれませんが、
> 息を吸うときにお腹を引っ込めるというのは
> おかしいのではないのでしょうか?
> 息を吸うときにお腹を引っ込めればどうしても
> 胸式呼吸になってしまいます。
> ご存じかと思いますが、人間にとって腹式呼吸が一番理想で、
> エネルギー消費量も高いので、ダイエット方法にも利用されるほどです。
> それをどうして胸式にしなければいけないのでしょうか?
> 胸式呼吸をしているとどうしても腹斜筋が弱くなって、
> お腹の横に脂肪がつきやすくなります。
> 姿勢も悪くなり百害あって一利なしといったところです。
> 息を吐くときにお腹に力をいれてへこませ、腹筋を中心によせて
> 上に押し上げるような感じで空気を絞り出すします。
> すると力をゆるめれば自然にお腹に空気が入ってきます。
> これはいわゆる歌手の人たちの呼吸法で腹直筋、背筋、腹斜筋を
> 使うのでお腹全体を鍛えてなおかつ肺活量も上げられます。
> お腹の脂肪をとるには腹筋を鍛えるのはもとより、背筋、腹斜筋も大事です。
> 僕はあまりお腹をへこませることにこだわるよりは、ちゃんとした
> 呼吸法を自然に身につけるほうがいいと思います。


 たしかにあの説明のしかたでは、「胸式呼吸になってしまう」と受け取られても仕方がありません。
 わたしの真意は、息を吸う時にしろ吐く時にしろ、お腹を引っ込めておくことが大切なのですが、人はとくに息を吸う時にお腹が出やすくなるので、息を吐く時よりも息を吸う時にお腹を引っ込めておくよう心がけてほしい、という意味であり、けっして胸式呼吸をすすめているわけではありません。
 しかし、ご指摘のように、あの説明をそのまま受けとって、変な呼吸法を身につけてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
 T.O さんのご意見を参考に、さっそく検討させていただきます。


> 以上長々と失礼きわまりない文を書きましたが僕はこのHPを見たとき、
> 身長法(DNA法とかいって背を伸ばすよく宣伝しているやつ)や
> 美顔法(トレーニングで二重にする、鼻が高くなると宣伝しているやつ)
> と同じような印象を受けました。
> (とくにこの{意志の力が肉体を変える}ってとこ)
> 僕は何か身体的な悩みがあればまず徹底的に調べます。
> (一時期体重が58キロになったのでダイエットに筋トレとランニングを
> していましたが、体重は1キロ落とすのにおよそ7000キロカロリーが
> 必要と知り、効果の高い水泳をするようになりました。
> 顔やせなどもしていましたが、顔の肉は歯並びと顎の力が
> ほとんどの原因と知り、歯科矯正したら見事に小顔になりました)
> あなたのHPには、自分の考え、つまり根拠がないものに理屈をいろいろつけて
> それらしくしている話題が多いじゃないですか。
> (正しいものもありますが....)
> その内容を見てその通りに実践する人がいるわけじゃないですか。
> なら、その間違いを指摘する人がいてもいいんじゃないでしょうか?
> まだいろいろ書きたいのですがもう時間的に限界なので...
> それでは。
> (なんか文がめちゃくちゃですいません)


 わたしの場合、まず「意志の力が肉体を変える」、つまり人間はもともと自分自身の意志によって肉体を変える力を持っている、という大前提があり、これは誰に何と言われようと変えるつもりはありません。
 こういうあやふやで非科学的な考え方を基本理念としているところが、あなたから見れば 「自分の考え、つまり根拠がないものに理屈をいろいろつけてそれらしくしている」 と映るのかもしれません。
 それはそれで仕方のないことです。

 ひとはそれぞれダイエットに対する取り組み方が違って当然です。
 T.O さんが言われるように、 「顔の肉は歯並びと顎の力がほとんどの原因」 というのが正しいのかもしれませんし、あるいは正しくないのかもしれません。
※わたしはもちろん顔の肉(正確に言うと脂肪)は、やはり頬からえらにかけての筋肉の緊張力が強いか弱いかに左右されると考えます。

 ただ、T.O さんの言われる 「僕は何か身体的な悩みがあればまず徹底的に調べます」 というのは、とても大事なことだとわたしも思います。
 わたしもちょうどあなたぐらいの年から、自分のからだ (具体的に言うと太股の太さ) に悩みはじめ、毎日毎日わからないことがあれば調べ、または観察し、そして今の常態変換法の理論にたどり着いたわけです。
 ですから、この理論はけっして単なる思いつきや興味本位によって編み出されたダイエット法でないことだけはご理解いただきたいと思います。

 もちろん実践方法に誤りもあるでしょう。そしてあなたの言われるとおり、

> その内容を見てその通りに実践する人がいるわけじゃないですか。
> なら、その間違いを指摘する人がいてもいいんじゃないでしょうか?

というのももっともなことです。

 HPでも述べていますが、この常態変換法は、理論はほぼ完全に確立されたダイエット法ですが、今は実績を積み重ねている最中といっていいくらい、まだまだ歴史の浅いダイエット法です。
 それゆえ、T.O さんのようなご批判は、わたしにとって常態変換法をより確実な理論にしていく上で、欠かせないものであります。

 もし、常態変換法についてまだわからない点や疑問などがありましたら、遠慮なくメールをお寄せいただきたいと思います。 今後のページ作りの参考にさせていただきます。

 それでは。



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