ちょっと気になるメール・その4
やせすぎでお悩みの匿名希望Nさん(30才、男性)からのメールです。
【わたくしも悩んでおります】 (2000/1/16 Nさん [30才、男性] より)

 はじめまして。名古屋市に住む30歳、運送業している者です。
 TarchanさんのHP見させて頂きました。 わたくしも悩んでいます。
 身長180cm、体重59kgです。
 父もスリムで、下の弟二人も同じ様な体型をしております。 遺伝とか関係あるのでしょうか?
 仕事などで車の運転をする機会が多いんですがすごくイライラしてしまうのです。 そう言うストレスなどは関係あるのでしょうか?

 あと食事なんですけど、朝食はパン一枚に、コーヒー一杯。 昼は弁当(市販のランチジャー一式分)、夜は大体普通のメニューです。
 たばこは軽めのを一日一箱弱。 酒はビールがほとんどですけど、飲む時は立て続け飲み、飲まないときはずーっと飲まないです。 缶コーヒーが好きで一日に2本以上飲みます。 間食はあまりしないです。 睡眠時間は平均6時間です。
 書き忘れましたが基本的に小食な方だと思います。やはりいっぱい食べないとダメでしょうか? と以上の様な感じです。

 本当に悩んでいます、せめてあと10kgは増やしたいです。 なにか良いアドバイスはないでしょうか?
 どうかよろしくお願いします。
返信


Nさん、はじめまして。
「かんたん!筋肉緊張ダイエット」管理人の Tarchan です。

Sun, 16 Jan 2000 04:45:44 +0900 の
【わたくしも悩んでおります】
に関するメールにお答えします。



 ホームページを見てくださってどうもありがとうございます。
 さっそく質問の件ですが、その前に、痩せている人と太っている人の違いについて、簡単に説明しておきます。

 一般にたくさん食べれば太ると言われ、逆に食事を制限すれば痩せると言われています。
 しかし現実にはいくら食べても太らない人もいれば、逆にいくら食事制限しても一向に痩せない人もいます。 Nさんは小食とのことですが、それは確かにある程度まで影響していると思いますが、しかし、わたしはそれがNさんが痩せていることの真の原因とは考えていません。

 そもそも痩せている人と太っている人とでは何が違うのでしょうか。
 それは「筋肉が常に緊張しているかいないか」の違いなのです。

 わたしたちの筋肉はふだん意識していなくても、ある程度は緊張しています。 その無意識的な筋肉の緊張状態が「低く」設定されている人、これがいわゆる太っている人で、反対に「高く」設定されている人、これがいわゆる痩せている人であり、Nさんは後者に当たるわけです。

 痩せている人では、運動をする時であれ、あるいは何もせずにじっとしている時であれ、太っている人に比べて常に筋肉が緊張しているために、基礎代謝量が高くなり、また、食事量が多くなっても、筋肉がすぐにエネルギーに変えて燃やしてしまうので、太ることが困難になっているわけです。

 ですから、痩せている人が今より太りたいのなら、無意識的な筋肉の緊張状態を「低く」設定し直し、それを常に維持していく、という方法が、太るための第一歩になります。 簡単に言えば、常に意識的に筋肉の緊張をゆるめて、脂肪の付きやすい体質に改造する、ということです。

 ただし、「意識的に筋肉の緊張をゆるめる」といっても、正直なところ、かなり難しいようです。
 HPで「太りたい人にも朗報」と唱っている手前、こんな事を言うのは無責任かもしれませんが、実際、わたしの研究はここから先は一歩も進んでいないというのが現状です。

 今のところ、わたしからできるアドバイスとしては、「気持ちをおおらかに保つこと」、そして「自分自身に緊張感をもたらす要因を普段の生活からできるだけ排除すること」です。(もちろん仕事上のストレスなどは要注意です。)
 こうすることによって自然と無意識的な筋肉の緊張も次第とゆるんでいき、脂肪の付きやすい体質になることができる、と考えます。

 このことを裏付ける例としては、それまで痩せていた人が結婚した途端に急に太り出す、いわゆる「幸せ太り」があります。
 その原因はおそらく、幸せな結婚生活を送ることによって生じたある種の安心感が、知らず知らずの間に本人の筋肉の緊張力の「ゆるみ」をもたらし、脂肪の付きやすい体質に変わったことにあると思います。
(もちろん幸せな生活を送れば必ず太るというわけではありません。 あくまで幸せになったことがたまたまきっかけとなって、筋肉の緊張のゆるみが生じた一つの例としてお考え下さい。)

 このように、体質の改善を考える上で「心のあり方」というのは、非常に重要なウェートを占めています。
 ぜひこのことを考慮なさった上で、食事療法やウェイトトレーニングなどと併用しながら取り組んでみてはいかがでしょうか。
Nさんからの返信

 大変参考になりました。
 Tarchanさんのおっしゃるとおり、思いあたる所が幾つかあります。
 運転中もそうなんですが、常に緊張している気がします。 神経質とゆう事もあると思うんですが、けっこう人目を気にしてしまう所があります。 気にしたらいけないと思うのですが余計に気になってしまうのです。
 ですから家にかえってくると、ドッと疲れます。 これは肉体的ではなくて精神的な疲れです。 それは実感しています。
 要はこの変な緊張が大きな原因のひとつですね。 生まれ育った環境もそうなんですが、性格の問題等すぐには変えれませんけど、これからはなるべくイライラカリカリしないよう、努力したいと思います。
 Tarchanさんも解らないと言ってましたおおらかな気持ち(緊張をとる)になる方法がもし解りましたらHP等でおしえてくだされば幸いと思っております。
 Tarchanさんのメールを読ましてもらって、すこし気が楽になった気がします。
 本当に有難うございました。



戻る