ちょっと気になるメール・その10
MarikoさんからのHPを見ての感想・意見のメールです。
【HPを見ての感想・意見】 2000年6月14日 Marikoさんより

 Tarchan様 はじめまして。
 Yahooの検索で、「脂肪燃焼」と入れたら、出てきたサイトがただ一つ、TarchanのHPでした。
(平成12年6月13日現在)

 私は、ダイエット大好き人間の31歳の女性です。
 いろんなダイエット方法の良いところ悪いところを研究して、自分に最も適したダイエット方法を模索中です。 今のところ、とても順調にダイエットは進んでいますが、ひとつ、長年の悩みがあります。

 私の悩みは下半身デブ。 お尻と太モモがすごい。 上半身はガリガリなのに、下半身はガッシリしています。 洋服のサイズは、上が7号で、下が11号の、ひどくアンバランスです。
 例えば、ズボンを買う時、ウエストに合わせてサイズを選ぶと、太モモがキチキチで入らない。 反対に、お尻に合わせてサイズを選ぶと、ウエストがブカブガで、ベルトで締め上げるので格好悪い。

 食事療法と筋トレや有酸素運動で一生懸命頑張ってみても、お尻と太モモのサイズダウンには限界を感じています。
 その結果、「下半身デブの理由は骨盤の歪みが原因」と自己判断しました。 上半身の骨組みが薄っぺらなのに対して、下半身の骨組みは、とても分厚いのです。
 当然、骨組みに沿って筋肉がついているわけですから、仙骨や大腿骨が飛び出していれば、その分、厚みを増すので太って見えるし、アンバランスな骨組みで生活しているうちに、筋肉や脂肪もアンバランスについてしまった。
 そんなわけで、今、整体に通っています。 矯正の基礎が整ったら、でっ尻矯正やO脚矯正のメニューに入る予定をしています。

 以前、タレントのうつみ宮土里さんが「カチンコチン体操」というのを提唱されていました。 Tarchanさんと同じ理論と方法です。 常に体をカチンコチンに緊張させておきましょうというものです。
 TarchanさんのHPを見させてもらって、筋肉緊張ダイエットの『常態変換法』を興味深く拝見し、自分の今までの痩身方法に新たに加えさせてもらおうと思いました。 本当にありがとうございます。

 早速、下半身部分的筋肉緊張生活を始めようと思います。 この遅筋を鍛える運動をするとともに、骨格矯正をすれば、自分の望むスタイルになれるんじゃないかと、私自身では想像しています。 やっぱり、骨組みが歪んでいては美しいラインにならないのではないか、というのが私の考えです。

 ちょっと気になるメール(その8)のご意見からの引用です。

> 部分減少が出来る、と言うような根拠のない事は
> 言わないで欲しいと言うのが、正直な気持ちです。

 残念ながら、私もこのご意見に賛成です。
 私は、下半身だけ痩せたいので、下半身の筋力(瞬発的なものではなく持久力的な筋力)を鍛える運動を継続的に行って来ていたにもかかわらず、まず最初に痩せて行ったのは、上半身でした。
 もともと痩せている上半身が、更にガリガリに、骨・皮・筋だけの、女性らしくない体になってしまい、脂肪がほとんど無くなってしまった頃に、ようやく下半身が痩せていくようになりました。
 ダイエットする女性には、共通の悩みがあります。 「ダイエットすると、まず、オッパイが小さく なっちゃうんだよね〜。」

 Tarchanさんの返信に、

> 筋肉に力を入れ続けることによって、
> 何かしらの脂肪燃焼作用を引き起こすことは、
> 十分考えられます。

とありました。
 部分痩せについては、疑問ですが、全身痩せという視点から見れば、栄養の面で、この常態変換法を促進させる方法があると思います。
 Tarchanの常態変換法の理論に付け加えて、私の想像では、人間は人によって(体質によって)筋肉中に含まれている脂肪燃焼物質(酵素)の保有量及び生産量が違うから、基礎代謝量が異なると考えています。 その酵素を合成するのに必要な物質をサプリメントという形で補給するという方法があります。 CLAと呼ばれる複合レチノールという物質で、サプリメントメーカーから実際に販売されてるものです。
 私は、激しい有酸素運動や筋トレなどで、筋肉の組織がエネルギーとして変換されてしまわないように、プロティンやアミノ酸などを適宜補給して、筋肉の補強に心がけていますが、筋肉緊張で増やした筋肉にCLAを補給して、さらに脂肪燃焼に拍車をかけるようにしようと計画中です。
 このように、摂取栄養素(筋肉にプラスになる物)を補給するというアプローチをTarchanのダイエット方法にプラスしすると、とてもいい効果が得られると思っています。

 それと、筋肉緊張ダイエットは、とても根気のいる厳しい方法だと思います。 精神修行というか禅修業のようです。
 私の友達で、毎晩3kgのダンベル体操を1ヶ月半続け、7kg痩せたという人がいます。 減食も一切していなかったですし、リバウンドもありませんでした。
 ダンベル体操のように、軽いダンベルで毎日ジワジワと筋肉を増やす方法は、Tarchanさんの筋肉緊張ダイエットとよく似ていると思います。

 ところで、私は上半身だけを太らせたいのですが、どうすればよいでしょうか? 筋肉を弛緩させるといっても、具体的にどうすればいいのか分からないんです。 自分では、いつも肩や胸の力を抜いてリラックスしているつもりですし、気持ちも大らかで、頑張り屋だけど、ノンビリ屋でもある、と人には評価されています。
 私の考えでいけば、上半身の薄っぺらい骨組みを整体で矯正して広げてあげれば、おのずと胸板が厚くなるような気がしているのですが・・・
 私の別の友達は、高校生までガリガリでした。 けれども太るために本人が自分で考案した、ストレッチ&骨格矯正体操で、大学を卒業する頃までに、見事、立派な体格の持ち主になりました。 下半身はスリムなままに、胸板の厚い、外人体型です。
 とりあえず、その骨格矯正のやり方を聞いたのですが、人によってもともとの骨組みに違いがあるから、私に適しているかどうかは疑問なのですが、3〜4年間くらいのスパンでその方法に挑戦してみようと思っています。

 ちょっとズレてる意見&質問をしてしまって申し訳けありませんでした。
 また、TarchanのHPが更新されるのを楽しみにしています。 そして、私も、興味深い情報を入手したら、Tarchanに報告メールを入れたいと思っています。(^^)
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Mariko
返信


Marikoさん、はじめまして。
「かんたん!筋肉緊張ダイエット」管理人の Tarchan です。

Wed, 14 Jun 2000 10:44:46 +0900 の
【HPを見ての感想・意見】
に関するメールにお答えします。



> 私は、ダイエット大好き人間の31歳の女性です。
> いろんなダイエット方法の良いところ悪いところを
> 研究して、自分に最も適したダイエット方法を
> 模索中です。

 ホームページを見てくださってどうもありがとうございます。
 この常態変換法が、ぜひあなたの理想の体型実現へのお役立てができることを願っております。 ぜひがんばってください!


> 以前、タレントのうつみ宮土里さんが「カチンコチン体操」
> というのを提唱されていました。Tarchanさんと同じ
> 理論と方法です。常に体をカチンコチンに緊張させて
> おきましょうというものです。

 わたしもHPを開く前からカチンカチン体操の名前は知っていましたが、それが筋肉を緊張をさせる方法であるとはまったく知りませんでした。
 HPを開いてしばらく経ってから、ある女性の方からメールで指摘を受け、さっそく本を購入してみたところ、確かにおっしゃる通りで、理屈は大体同じなのですが、ただ一つ決定的に違う点は、カチンカチン体操はあくまで一時的な体操ということで、肝心の「緊張力を常に持続させること」は、あまり強調されていないような印象を受けています。
 その意味では、カチンカチン体操はあくまで一時的な効果しか望めない、というのが、わたしの結論です。

 これとは逆に、常態変換法では、静的で永続的な、いわゆる「緊張力の持続」であり、一生間続けられるべきものであることが最大の特徴となっています。 つまり、筋肉の緊張はいつ何時でもゆるめてはいけない、ということです。
 例えば、「今日も一日筋肉を緊張させました。さあ、お風呂に入ってリラックスしましょう」では駄目なのです。
 昼間活動している時も、お風呂に入っている時も、また、寝ている時でさえ、筋肉の緊張はずっと維持していかなければならないのです。 なぜなら、筋肉の緊張を少しでもゆるめれば、再び脂肪が付いてしまうからです。

 また、Marikoさんは下半身だけ痩せさせるために「持久的な筋力を鍛える運動を行った」とのことですが、こうした一見持久的に筋肉を使っているようにみえる継続的な軽い運動も、もともと下半身の筋肉の緊張力がとてもゆるく、それに比べて上半身の筋肉の緊張力がかなり高いわけですから、このギャップをまず改善しない限り、どのような運動を行っても、結局は上半身から痩せていく、というのが、Marikoさんがうまくいかなかった本当の理由ではないでしょうか。

 つまり、Marikoさんのからだには、

 上半身の筋肉の緊張力が高い → 脂肪が常に燃やされる
 下半身の筋肉の緊張力が緩い → 脂肪があまり燃やされない

という厳然としたサイクルが横たわっているのです。
 これでは一時的に下半身を痩せさせる運動を行ったところで、その運動をしていない時には、食事の度ごとに下半身には脂肪はどんどん貯えられていき、一方、上半身はいくらゴロゴロ寝そべっていても常に筋肉の緊張力が高いわけですから、どんどんと脂肪が燃やされて、結果的に上半身だけが痩せてしまった、というのは、むしろ理の当然ではないでしょうか。

 筋肉緊張ダイエットを除くすべての運動は「いつかは終わることを前提とした筋肉の使い方」です。 したがって、それは真の意味で持久的とは言えないのです。
 そのようなわけで、

> 筋肉緊張ダイエットは、とても根気のいる厳しい方法
> だと思います。精神修行というか禅修業のようです。

というご意見ももっともだと思います。
 ご承知のように、この筋肉緊張ダイエットは究極の持久的運動であり、「言うは易く、行うは難し」の典型といってもいいかもしれません。
 しかし、脂肪をコンスタントに燃やし、再び付かないようにするためにはこの方法しかないという自負を持っています。

 なお、念のため付け加えておくと、『筋肉に力を入れていること』 = 『筋肉を付けること、増やすこと』 ではありません。
 筋肉緊張ダイエットは筋肉を鍛える方法ではありません。 常に筋肉を緊張させることによって、筋肉そのものを増やすことなく、今ある筋肉(正確に言うと遅筋)の脂肪燃焼能力をフルに引き出す方法です。 このことを理解された上で実践されることをおすすめします。

※詳しくは、基礎講座の『まとめ2・筋肉に力を入れ続けると筋肉質になるのでは?』
http://home2.highway.ne.jp/tarchan/jotai-henkan.htm#matome2
をご覧になってください。


 また、

> ところで、私は上半身だけを太らせたいのですが、
> どうすればよいでしょうか?
> 筋肉を弛緩させるといっても、具体的にどうすればいいのか
> 分からないんです。自分では、いつも肩や胸の力を抜いて
> リラックスしているつもりですし、気持ちも大らかで、
> 頑張り屋だけど、ノンビリ屋でもある、と人には評価されて
> います。私の考えでいけば、上半身の薄っぺらい骨組みを整体で
> 矯正して広げてあげれば、おのずと胸板が厚くなるような
> 気がしているのですが・・・

とのことですが、筋肉緊張ダイエットの理論で考えるなら、上半身だけを太らせたい場合は、上半身の筋肉の緊張を意識的にゆるめるようにして、それを常に維持していけばよい、ということになります。
 また、骨格矯正については出鼻をくじくようで申し訳ないですが、例えば上半身がふくよかな人は、骨格が広がっているからではなく、脂肪が付いているからふくよかに見えるのであり、やはり脂肪を付けるのが先決である、というのがわたしの見方です。(もちろん姿勢の矯正については効果は十分あると思いますが)

 ただし、「意識的に筋肉の緊張をゆるめる」といっても、正直なところ、かなり難しいのが現状です。 というのは、筋肉を緊張させる時ははっきりと緊張させていることを自分で自覚できるのに対し、逆にゆるめるとなると、ゆるんでいるんだかいないんだか分からないような曖昧な感覚しか掴めむことができないからです。

 ただし、まったく希望がないわけではありません。
 というのも、「筋肉を緊張させ、それを常に維持していく」という訓練が、5〜10年という長いスパンで行われるものであるのと同様に、「意識的に筋肉の緊張をゆるめ、それを常に維持していく」のも、長期にわたる訓練を経て、初めてその効果が現れてくるものであるかもしれないからです。

 これについてははっきりとした確証があるわけではありません。 実際にやってみないと何ともいえないのです。
 わたしのもとには、ごくたまに痩せすぎでお悩みの方からのメールを頂くことがあります。 そういった方からの実践報告が正否を分けるカギとなるでしょう。
 したがって、結論はまだまだ先のことになりそうです。


> また、TarchanのHPが更新されるのを
> 楽しみにしています。そして、私も、興味深い情報を
> 入手したら、Tarchanに報告メールを入れたい
> と思っています。(^^)

 ありがとうございます。情報楽しみにしています。
 また、よろしければMarikoさん自身のその後の経過なども知らせていただけると幸いです。



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