ちょっと気になるメール・その23

”みやの”さん [アメリカ在住 26歳女性] からの
『天下布美の誓い』 についての感想メールです。

【笋〓・】(題名が文字化けで読めませんでした。)
  2002年7月17日 みやのさん [アメリカ在住 26歳女性] より

 本日またTarchanのダイエットページを拝見したところ、一番上に私の投稿がはいっていてびっくりしました。 喜んで頂いて本当によかったです! ぜひ今後の文献に使ってください。

 あと指について書いてあり思ったのですが、私は(体はともかく)指はやたら細いです。 それが緊張につながってるかわかりませんが、小さいころから普段はこぶしで握っているのが癖でした。 もしかして開いて緊張させているよりも、普段はぐっと握っておいたほうが力がでるかもしれません。 握って指の第2関節にぐっと力をいれておくとか。。。 長い指にはならないと思いますが。
 勝手な口出しですが、いちおう少しでも参考になってくれればすごくうれしいです。

 更新だけでも急がしそうなのに立派なレポートをリンクしていましたね。 素晴らしい完成本当におめでとうございます。
 ダイエットしたい!という人の欲望からさらに突っ込んで、人の根本的な欲望、そして商売の取引も初めは愛情の内容から生まれたのではないかと鋭い推測で、わかりやすかったです。
 愛情の取引―その通りですよね。 その人の恋愛関係も、友達づきあいも、周りの接し方も全て家庭環境にあると私もつくづく思ってます。 Tarchanのレポートを読んで沢山の人が自分の愛情関係を見直してくれるといいですね。 本当に!

 そして後半の方はとてもオリジナリティーがあってよかったと思います。 意志の力で、天下布美ということですね。
 アメリカに住んでいる私として感じたのは、最後のパートはまるでキリスト教などの愛の宗教の考え方と科学の考え方がぶつかってるようでした。 Tarchan的には科学より愛(意志)ということですね。
 こっちにはそういう宗教と科学の関係を模索する研究所などもあります。 もしかしてこのまま意志で人の生と美を考えていくのであれば、科学者をうならせるような”意志”の証明をしなくてはいけなくなる時がくるかも知れませんね!!!(何人中何人の人に××を念じて何日過ごしてもらったところ、何日後にAグループには○という結果が出・・・とかそんなとこ)

 私はアメリカで外交政策研究所というところで働いています。 私は研究者でないけれど、アメリカ人の外国に対する本音みたいなものがよく見れます。 沢山の人がキリスト教という愛の宗教を大切にしているのに、アメリカ人も契約社会で非常に愛情に疎い人が多いです。
 しかしまた、どんなに個人的に愛情に恵まれていて、物欲にも満たされていても、テロで自分の国の人を奪われ慈悲をもらうだけもらって、それ以上の人々が殺されている他の国の人のことは全く気にせず生きていけるという、そんな人たちが山ほどいます。
 そして教育を受けていない沢山のホームレスの人たちは非常にすさんでいます。 貧富の差が激しい社会の産物です。 でも彼らを人々は否めない。
 これだけ貧富の差がある場所でいろいろな人と出会い私は、愛や満足できる信頼関係を持って教育されて生まれる、っていうのはすごく贅沢なことだなぁ、と思うようになりました。 そして、日本の人が自分の国の人々を平和ボケと呼んでいるけれど、それってすごく贅沢ですばらしいことだなぁ、なんて思う様になりました。

 私が言いたいのは、Tarchanの問題にしている物欲と愛情の契約関係や意志で自分の希望と美貌を磨くという考えは、すごく現代的な、そしてすごく高等で贅沢なトピックで、そういう平和的な研究が進められる自分の国っていいな、ってことです。 そして今その贅沢に気づかない人々が日本には多すぎる! 現状に感謝してがんばる人が増えないからには日本の将来は暗すぎます! これからも研究をがんばって、沢山の悩んでいる人々に説いていってくださいね。 応援してます。

 さて、長くなってしまいましたが、あれだけのレポートを黙ってみて反応しないのは、折角こんなに活気のあるホームページを提供してくださるTarchanにとても失礼だと思ったので、押し輔がましいですが感想を書きました。 こんな長いメイルには返事はいらないです! 忙しいでしょうから!
 ただ、こういう感想の人もいるんだなぁ、とどうぞ負担にならない程度に受け止めてくださいね。

 それではTarchanの今後のご活躍を心からお祈りしております。 私もいろいろこっちで頑張りますので、お互い頑張りましょう★

**みやの
アメリカペンシルバニア州フィラデルフィア在住

【返信】

 ホームページを見てくださってどうもありがとうございます。
 先日はお寄せくださった投稿メッセージをHP上で使わせて頂きまして誠にありがとうございます。 この場を借りてお礼申し上げます。

 指に関する話、大変興味深く拝見させていただきました。 ぜひ今後の参考にさせていただきます。

 また、『天下布美の誓い』 に関するご感想も合わせてお送りいただき、誠にありがとうございます。 アメリカの実情なども分かり、大変参考になりました。

 わたしは今、宗教に非常に関心を持っています。 最近の世界情勢を見ても、人間を動かしているのはやはり宗教の力なのだということを嫌と言うほど思い知らされます。
 特に、キリスト教というのは、かつてほどの勢いはないとはいえ、依然として大変強力で魅惑的な宗教です。 わたしたち日本人がこと外交に関しては、キリスト教陣営(欧米諸国)に振り回されがちなのも、行動の背後に宗教的な裏づけを欠いているからだと言えるでしょう。(もちろん、それは日本人が宗教的意識が弱いということではなく、聖書のような明確な規範のようなものを持たない、極めてあいまいな宗教観の中に生きているからであると言えます。)
 そういう日本人の宗教的なあいまいさを克服し、今までの宗教や哲学にはない、何か新しい絶対的な規範を明快な形で示すことができたら…との思いで書かれたのが、あのコラムであることは言うまでもありません。
 果たしてその目論見がどこまで成功するのかは、今後のわたしの努力如何にかかっていると言えるでしょう。

 なお、お返事はいらないとのことでしたが、あのコラムにこれほど詳細で誠意に満ちた反響をお寄せくださったあなた様に対して、大変励みになりましたことをお伝えしたく、こうして筆をとった次第です。
 そちらもいろいろと大変でしょうが、どうかお体に気を付けて頑張って下さい。
 わたしも今まで以上に頑張りますので、これからもどうか温かい目で見守っていただきたいと存じます。

 それでは失礼いたします。




戻る