ちょっと気になるメール・その25

あいりさん [30歳 主婦] からの
「老化しない方法」 についての質問メールです。

【HPを読んで】
  2003年3月15日 あいりさん [30歳 主婦] より

 はじめまして。 HPを読んでとても共感しました。
 私自身 「老化」 に対してはとても興味があったし 「美しく」 あることにもとても感心があったからです。

 特に 「親子関係」 の所には、私の実体験でもありました。
 母は美人でしたが、自信がなく、特に30をこえてから 「もう歳だからいいことは一つもない」 ばかりいってました。 父には愛人がいるし、けんかと 暴力がたえませんでした。
 母は私を陰でいじめました。 特に10歳を超える頃からは 「あなたが綺麗になると私はそれに吸いとられるように老ける」 とさんざん言われました。 洗顔石鹸も生理用品も買ってもらえず、男の子の友達から一度電話がきただけでも 「不純だ。汚い」 といわれたので一切つきあいませんでした。
 私の身体も汚い女の身体・・・といわれてきました。 なので私は結婚するまで、経験はなしでした。
 特に高校くらいに、とてもふとった時に、「かわいそう」 と言いながらも母は私にとても優しくしてくれました。 無意識のうちに、「太って醜くなって、友達もいなくなって私が不幸なら母は私を愛してくれる」 と思うようになりました。 それが一番の安心であり、しあわせでした。 私が不幸なら陰湿にいじめられることは、なかったからでした。
 結婚した今でも、私がしあわせそうだと、「自分はこんな病気になった」 「あなたは若くていいわねぇ・・私はこんなにおばあさんなのに」 とよく電話で言われます。
 無意識のうちに私は不幸をよびこみ、子供も病気ばかりになりました。 その時はとても励ましてくれて、なぜか私は安心を覚えるのです。

 でもHPを読んで、不幸の連鎖はやめなければ・・と思いました。
 きっと母も歳をとっても美人で若く愛し愛されていれば、私のしあわせを願ってくれたはず・・・。
 今のとこ主人とは仲よしだし、子供もとてもかわいいです。 でもやっぱり30になって、自分が前より老けてきたなあと思うととても悲しくいやな気持ちになります。 やはり外見は大事だと思います。

 老化しない方法・・・は、何でしょうか?

 やはり男の人を愛し、愛されることでしょうか?
 自分の一番好きなことをし、好きな人とつきあう・・・ことでしょうか。
 それは永遠に続くものでしょうか。(よく何年かたつとあきる。。。といわれますが)
 歳をとるたびに若々しく、美しくなっていくなら人類みんなの悩みはなくなるかもしれない。。。とさえ思います。
 たーちゃんさんは、40や50や60で、すごく若い人を知っていますか? 20歳くらいに見える人・・・。 もしそういう人がいるなら、そうなれるかもしれない・・・とも思います。
 きっと結婚したり、歳をとることで、愛し愛されることをあきらめるので老化するのですよね?
 インドの格言 「老人を見たことがなければ、老化しない」(うろおぼえですみません☆)というようなことは、思いこみが現実を作りだしてるんですよね。
 ずっと若くいれるという強い思いこみをもつにはどうしたらいいでしょうか(けっこう、強く思っても、心のどこかで否定してしまいがちです。。。)

 長々と書いてしまいました。
 たーちゃんさんも、おからだと心をゆくり休めてくださいね。

ペンネーム。。あいり
性別。。。女
年齢。。。30
職業。。。主婦

【返信】

 ホームページを見てくださってどうもありがとうございます。
 メール拝見させていただきました。 一読しただけでもこれまでとても辛い経験をされてきたことが痛いほど伝わってきましたし、またそれ以上に、きっと文面では言い表せないような数々の苦しみを乗り越えて来られたのだと想像いたします。
 このHPがあなたの幸福の一助となることを切に願っています。

 さっそくご質問の 「老化しない方法」 ですが、あなた自身もおっしゃっているとおり、基本はやはり 「愛し、愛されること」 にあると思います。 しかし、その前にまず 「自分を愛すること」 も忘れてはなりません。
 例えば、鏡に向かってにっこりと微笑みかけるということでもいいのです。 ほんの些細なことと思われるかもしれませんが、こうした些細な自己満足さえ欠くようになってくると、それ以外のことでも次第に自分を愛することが面倒くさくなったり、照れくさくなって、徐々に自己愛が失われていってしまいます。
 自分を好きになれない状態が続くと、「自分をアピールしよう」 という意欲もどんどん薄れてきますし、そこから髪型や服装などにもまるで無頓着になって、ますます若々しさが失われていく結果となってしまうのです。

 「自分は老けた」 などと思っていると、本当に老けてしまいます。 ぜひそのようなマイナス思考に陥ることなく、いつまでも自己実現の意欲を失うことなく、自分の手足を思いっきり動かし、そこから楽しい経験、うれしい経験を積み重ねていくことです。
 特に、食事をおいしく食べることは重要です。愛のない家庭に特徴的なことは、ほぼ例外なく 「食卓が暗くなる」 ということです。
 例えば 「うれしいね」 「たのしいね」 「おいしいね」 というこれらの、言葉にして一言、時間にして数秒の 「共感の言葉」 が、どれほど心地良いものか、どれだけ人に生きる勇気を与えるものであるか。あいりさんの家庭ではどうでしょうか。 こうした会話が年々減ってきてはいませんか? 逆に、無視、無関心、あるいは愚痴、不満などの言葉が多くなってきてはいませんか?
 幸いなことに、あいりさんの場合は 「今のとこ主人とは仲よしだし、子供もとてもかわいい」 とのことですから、もしこのような共感の言葉が減ってきていても、今すぐ修正し、家族愛をよりいっそう育んでいくことが可能であるはずです。
 そうした悦びの輪をご家族とともに育まれていけば、表情も次第に明るくなって、お肌のつやも増してくるでしょうし、またそうなれば当然、体のあちこちから幸せのサインが発せられるようにもなりますから、やがては家族というワクを飛び越えて、外の世界でも無償の愛を得る機会も多くなると思います。
 愛とは、決して男女の間だけで育んでいくものではなく、こうした日常の些細なことから始まって、知人や見知らぬ人とも十分育んでいけるものなのです。

 ただ、そうはいっても現実にすべての人が例外なく歳とともに老けていくのを目の当たりにすれば、あなたが不安になる気持ちも分からないではありません。 わたし自身、40,50,60になっても20歳くらいに見える人など見たことがありません。
 しかし、それは今までの 「社会システム」 や 「大人の常識」 や 「歳を取れば誰でも寿命を迎える」 という先入観がそれを阻んできただけだと考えています。 つまり、これからは違うということです。 そして、わたし自身がまさにその先頭に立って、そうした人々の意識の変革を推し進めていくことが、このHPの使命であり、ひいてはすべての人々の幸福と永遠の若々しさへとつながるものとだと考えています。

 そこに愛があればいつまでも若々しく、決して老けるようなことはありません。 逆に、不自然な生き方、不幸を不幸とも思わない生き方をしている人間は、確実に老けていきます。 これは誰が何と言っても絶対に変わらない永遠不変の真理です。
 あいりさんのお母さまは残念ながら愛に敗れた人でした。 だからこそ、あなたの幸せを願うことができなかったのだと思います。
 しかし、あいりさんはそこから見事に立ち直って素敵な家族に恵まれることができました。 これは実に希有なことであり、素晴らしいことです。 ぜひこれからも強い決意を持って愛のある人生を貫かれるよう切に願っております。
 すべてはあなた自身の意志の力にかかっています。 頑張ってください!




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